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「とめ・はね・はらい」再現、デジタル書道 台湾のe筆(イーピー)「日本の愛好家も」
台湾書道界の重鎮が中心になって開発したデジタル書道システムが台湾でじわりと普及している。電子ペンとタブレットで書道を楽しめる同システムは教育現場でも採用され、デジタル書道のコンテストも開催。科学技術の力で伝統文化を活性化させる試みとして注目されている。
開発を率いてきたのは中華民国書学会会長の張炳煌(ちょう・へいこう)・ 淡江大教授。デジタル化が進み、字を書く機会が減る中、パソコンを使って 若い人が書道を楽しめる方法がないかと思案。淡江大の技術系の教員らと共 に2001年、開発に乗り出した。
毛筆特有の「とめ・はね・はらい」を再現できるようになるまで苦労した が、09年に専用ペンとタブレット、パソコン用のソフトがセットとなった 「e筆(イービー)」の販売を開始。18年にはタブレット端末「iPad (アイパッド)」とアップルペンシルで楽しめる「e筆」アプリが発表され、 さらに気軽に始められるようになった。
上級者になればかすれや濃淡なども表現でき、毛筆の作品とほとんど見分 けがつかない。筆圧の加減で「とめ・はね・はらい」を表現するのは毛筆と 同じだ。毛筆よりもよりゆっくりとした速度で筆を運ぶのがこつだが「運筆 の技術は相互に応用できる」(張氏)。
淡江大(北部・新北市)で張氏の授業を受ける2年生の呉宥儒(ご・ゆうじゅ)さん(19)は「自身の作品を保存したり先生や知人にシェアしたりできる。使い勝手が良い」と話す。呉さんは自身の落款印もデジタル化し、書に添えて、本格的な作品にして楽しんでいるという。
手本の運筆を再現できるなど学習用の機能も備わっており、昨年3月以降、台湾各地の小学校で教材として採用を開始。淡江大などが中心となり12年に大学生によるデジタル書道のコンテストを始めた。当初決勝は参加者が会場で作品を書いていたが、23年からはオンライン上で実施する方式になった。
故宮博物院の分院「故宮南院」(南部‧嘉義県)では昨年10月、デジタル 書道の展示も設けられ、e筆を使い中国古代の書家の文字を学ぶコーナーが 人気を集めている。
張氏は日本書道界との交流の功績が認められ、23年度の外務大臣表彰を 受けたばかり。「紙と筆を使った書道に味わいがあるのはもちろんだが、e筆 の魅力も日本の書道愛好家に知ってもらいたい」。日本でデジタル書道作品の 展覧会を開きたいと意気込んでいる。(新北共同=渡辺靖仁)
在臺灣南部嘉義縣的故宮南院使用e筆學習古代書法家文字的孩子們=2023年10月(故宮南院提供‧新北共同通信社)
努力普及數字書法的臺灣淡江大學的張炳煌教授=204年2月,臺灣北部新北市(新北共同通信社)
指導學生數字書法的張炳煌、淡江大教授(左)=2024年2月,臺灣北部、新北市(新北共同通信社)
原文翻譯
「提按、鋒芒、提捺」也能在數位書法上完美再現!台灣的 e 筆 APP 廣受日本愛好者青睞
台灣書法界的重量級人物正積極推動一種數位書法系統在台灣逐漸普及。這套系統讓人們可以透過電子筆和平板電腦享受書法的樂趣,也已被教育現場採用,並且舉辦了數位書法比賽。這是一項利用科學技術力量活化傳統文化的嘗試,受到了廣泛關注。
這個開發項目的領頭人是中華民國書學會會長、淡江大學教授張炳煌。隨著 數位化進程加快,手寫的機會減少,在思考如何利用電腦讓年輕人能享受書法 的樂趣後,於 2001 年與淡江大學的資工系教授共同開始了開發工作。
雖然在重現毛筆特有的「提按、鋒芒、提捺」效果上經歷了一番努力,但在 2009 年,專用筆和書寫板、適用於電腦的軟體組合成套的「e 筆」,開始可供 一般使用。到了 2018 年,推出了可在 iPad 和 Apple Pencil 上使用的「e 筆」 應用程式,讓人們更加方便地開始練習。
成為高手後,甚至可以表現出筆觸的輕重、濃淡等效果,與真正的毛筆作品 幾乎無法區分。透過筆壓的調整來表達「提按、鋒芒、提捺」與使用毛筆相 同,但使用 e 筆時需要更加緩慢地移動筆尖,這是其中的竅門,而「運筆技術 是可以相互應用的」(張氏)。
在淡江大學(位於北部新北市)接受張氏授課的二年級學生呉宥儒(19 歲) 表示,「可以保存自己的作品,並且與老師或朋友分享,非常方便。」呉同學還 將自己的落款印數位化,並附在作品上,享受創作出完整作品的樂趣。
該系統還具備學習功能,如能夠重現範本的運筆等,自去年 3 月以來,已開 始在台灣各地的小學作為教材被採用。淡江大學等單位於 2012 年開始了針對 大學生的數位書法比賽。最初,決賽是參賽者在現場創作作品,但從 2023 年 開始,比賽轉為在線上進行。
國立故宮博物院的分院「故宮南院」(位於南部嘉義縣)在去年 10 月設立了 數位書法展覽,使用 e 筆學習中國古代書法家文字的區域非常受歡迎。
張氏因其在促進台灣和日本書法界交流方面的成就,剛於 2023 年獲得外交 部長表彰獎。「雖然使用紙和筆進行書法創作有其獨特的魅力,但我們也希望日 本的書法愛好者能夠了解 e 筆的魅力。」張氏表示,他希望在日本舉辦數位書 法作品及與人工智能結合的展覽。(新北共同通信社=渡邊靖仁)
媒體報導原址
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